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安売りでは絶対に豊かになれない経済的理由

6月3日
読了時間: 3分

あなたの院の施術単価はいくらですか?


「相場が3,000円だから、うちも3,000円にしている」

「高くすると患者様が来なくなる」


多くのあはき師が、施術単価を3,000円前後に設定しています。しかし、この価格帯では、どれほど頑張っても豊かな経営は実現できません。なぜなら、単価が低すぎるため、売上の上限が極端に低くなってしまうからです。


今回は、施術単価3,000円という価格設定がもたらす限界と、その価格帯では生き残れない経済的理由について考えてみたいと思います。



施術単価3,000円で稼げる上限


まず、施術単価3,000円で、どれだけ稼げるのかを計算してみましょう。


あはき師が一人で対応できる患者数には、物理的な限界があります。1人の施術に平均 60分かかるとすると、1日8時間労働で最大8人です。週休2日として月22日稼働すると、月の最大施術人数は176人です。


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【施術単価3,000円の売上上限】

・施術単価:3,000円

・1日最大施術人数:8人

・月稼働日数:22日

・月最大施術人数:176人

・月売上上限:528,000円

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ここから家賃、光熱費、広告費、消耗品費、保険料などの経費を差し引くと、手元に残る利益は20〜30万円程度です。これでは、生活はできても、豊かな経営とは言えません。


しかも、これは「毎日8人、休まず施術し続けた場合」の最大値です。現実には、予約が埋まらない日、体調を崩す日、研修に行く日もあります。実際の売上は、この6〜7割程度になるでしょう。


「忙しいのに儲からない」という矛盾


施術単価が低いと、「忙しいのに儲からない」という矛盾に陥ります。


毎日朝から晩まで施術に追われ、休む暇もない。肉体的にも精神的にも疲弊している。それなのに、売上は伸びず、生活はギリギリ——こうした状態に苦しむあはき師は少なくありません。

 

なぜこのようなことが起こるのでしょうか? それは、「時間あたり生産性」が低いからです。


時間あたり生産性 = 施術単価 ÷ 施術時間


施術単価3,000円、施術時間60分の場合、時間あたり生産性は3,000円です。これは、時給3,000円で働いているのと同じです。アルバイトよりは高いものの、自営業者としては決して高くありません。


一方、施術単価10,000円、施術時間60分の場合、時間あたり生産性は10,000円です。同じ1時間でも、得られる売上は3倍以上違うのです。


なぜ3,000円に設定してしまうのか


では、なぜ多くのあはき師が施術単価を3,000円に設定してしまうのでしょうか?


第一の理由は、「相場に合わせている」です。周囲の治療院が3,000円だから、自分も3,000円にする——こうした横並び意識が、価格を下げる原因になっています。


第二の理由は、「高くすると患者様が来ないという恐怖」です。価格を上げたら患者様が離れてしまうのではないか、という不安から、価格を上げられないのです。


第三の理由は、「自分の価値を過小評価している」です。「自分の技術はそこまでの価値がない」「高い料金を請求するのは申し訳ない」といった心理的ブロックが、価格を抑える原因になっています。


第四の理由は、「差別化ができていない」です。周囲と同じことをしているだけでは、価格で差をつけることができません。専門性、独自性、付加価値がなければ、高単価は実現できないのです。


単価を上げることは「悪」ではない


施術単価を上げることに罪悪感を持つ必要はありません。むしろ、適正な対価を得ることは、持続可能な経営を実現し、患者様により良いサービスを提供し続けるために不可欠です。


安売りを続ければ、経営は疲弊し、設備投資も技術研鑽もできなくなります。結果として、患者様に提供できる価値も低下していくのです。

 

 


 
 
 

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