ターゲットを絞る勇気:八方美人は誰からも愛されない
全員を喜ばせようとしていませんか?
「老若男女、誰でも来てください」 優しいあなたはそう思うかもしれません。
しかし、マーケティングにおいて「みんな」は「誰もいない」のと同じです。 20代のOLと80代のおじいちゃんでは、求めている言葉も、内装も、メニューも全く違います。 両方を満足させようとすれば、どっちつかずの中途半端な院になります。
今回は、ターゲットを絞ることの重要性と、そのメリットについて考えてみたいと思います。

絞ることでメッセージが届く
ターゲットを絞るとは、来てほしい患者様の顔を具体的に思い浮かべることです。
例えば「30代、仕事と育児に追われて片頭痛に悩むママさん」と設定します。 すると、チラシのキャッチコピーはこう変わります。
Before:「頭痛・肩こりにお悩みの方へ」
After:「薬に頼りたくないママへ。子供を預けてホッとひと息つける場所があります」
どちらが響くかは一目瞭然です。絞ることで、メッセージは鋭く、深くなります。
嫌われる勇気を持つ
ターゲットを絞るということは、それ以外の人を「切り捨てる」ことでもあります。
「静かなリラックス空間」を売りにするなら、「お喋り好きな賑やかな人」や「子供連れ」は断らなければならないかもしれません。
しかし、それによってターゲット層の満足度は劇的に上がります。 「私の求めていたのはこれだ!」と熱狂的なファンになってくれます。 すべての人に好かれようとするのではなく、たった一人の「理想の患者様」に深く愛されることを目指しましょう。
専門性が高まる
ターゲットを絞れば、症例も集中します。
「不妊治療」に特化すれば、毎日その悩みに向き合うことになり、知識も経験も圧倒的なスピードで蓄積されます。
結果として、専門家としての権威性が高まり、遠方からも患者様が来るようになります。 「何でも屋」より「専門店」の方が、行列ができるのです。
あなたの「理想の患者様」は誰ですか?
今来ている患者様の中で、 「この人ともっと話したい」 「こういう人でいっぱいにしたい」 そう思える人は誰ですか? その人の悩み、生活、価値観を徹底的に想像してください。 ターゲットを絞ることは、経営を小さくすることではありません。特定の誰かにとっての「なくてはならない存在」になるための、最短ルートなのです。
しかし、ここで考えなければならないのは、広告規制の問題です。最近のガイドラインでは、専門性を謳うことが難しくなりました。
「肩こり専門」「腰痛専門」「レディース鍼灸」というような表現ができなくなっています。
では、どのようにアピールしていけばいいの? ターゲットしぼれないじゃない?
…さて。周りをよく観察してみましょう。普段から、他のところがどのようなアプローチをしているか気にしてみていくことも大事です。
あなたが学生さんなら、たくさんの治療院にいってみてください。また、違う業種でも参考になる点はたくさんあります。私たちの職業に似ている職業は何かあるでしょうか。
そうした視点を持って、未来の自分の治療院を思い描きながら考えてみることがとても大切です。
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